キリスト教Ｑ＆Ａ
ここでは、キリスト教についてみなさまがお持ちになっている幾つかの疑問にお答えします。
プロテスタントとカトリックの違いは何ですか？
キリスト教の異端について教えてください。
日本の習俗の問題とキリスト教について教えてください。
聖書について教えてください。
聖書はなぜ読む必要があるのでしょうか？
神と人間の関係、そして罪について教えてください。
神は罪人である人間を救うために何をされましたか？
イエス･キリストによる人間の救いとはどのようにして全うされたのでしょうか？
我々は、神の救いにあずかるためにどうすればよいですか？
パブテスマ（洗礼）とは何でしょう？
クリスチャンになるすばらしさは何でしょうか？
Q
:プロテスタントとカトリックの違いは何ですか？
A
:プロテスタントは、聖書の教えから離れていったカトリックに対して、「聖書に忠実な教えである」といえます。
カトリック教会は、聖書に加えて歴代の教皇の教理や聖書解釈など、人間の権威や伝統などを聖書と同じように神の言葉とし、
信仰だけでなく善行による救いが説かれ、教皇を中心とした信仰と言えます。
プロテスタント教会は、聖書（新旧約66巻）のみが神の言葉で、信仰が生活の基準を成しており、
人間の権威や伝統を神の言葉と同一視してはならないという立場をとっています。
また、救いは、ただ神から頂くものであり、キリストを信じる信仰によってのみ与えられると信じます。
また、イエス・キリストを通した信仰であると言えます。
Q
:キリスト教の異端について教えてください。
A
:教会の歴史の中で、異端は決して新しいものではなく、形を変えてあらゆる時代に現れています。
昔から異端の教えは、神の御子イエス・キリストを否定し、福音を曲解しています。
聖書では、神は、父、子、聖霊の三位一体であり、イエス・キリストは神のひとり子が、
救い主としてこの世においでになった方であって、真の神であり、真の人であられるのに、
それをいろいろな形で否定しています。
現代の異端は、エホバの証人、モルモン教、統一協会が代表的な３つの異端と言えます。
「エホバの証人」は「ものみの塔聖書冊子協会」とも言いラッセルによって、
「モルモン教」は「末日聖徒イエス・キリスト教会」と言いジョセフ・スミスによって、
「統一協会」は「世界基督教統一神霊協会」と言い文鮮明によって始められました。
Q
:日本の習俗の問題とキリスト教について教えてください。
A
:日本人の住む社会には、誕生から死にいたるまでの間に、いろいろな通過儀礼があり、死んだ後も様々な宗教行事があります。
また社会的な行事の中にも雑多な習俗が絡み合っています。
日本固有の信仰は神道であると言われますが、古代の日本には、神道とは言えない原始信仰があります。
たとえば、人が死ぬのは自然ではなく、死霊にとりつかれて殺されたのだから、
怨霊化して生きている人にとりつくので幾重にも丁重に法事を行わなければならないという考え方が支配しています。
神社神道の成立は、かなり後代であって、教派神道を別として、神社は国家と関係して、終戦まで国家の宗祀とし、
天皇の権威づけに利用され、取り扱われてきました。
また、儒教、仏教の渡来によって、日本人のうちに、古来からある原始信仰と、さまざまな思想が交じり合って、
習俗が生まれてきたといえます。混合宗教ということもできます。「日本人の心」といっても何をさすか明確でありません。
ですから、日本人の本当の精神的支柱はないと言ってよいでしょう。
クリスチャンは、創造主である真の神がすべてを創造し、主権をもって支配しており、その神に生かされているという、
世界観、人生観をもって生きています。
Q
:聖書について教えてください。
A
:聖書は、旧約聖書39巻、新約聖書27巻、合計66巻からなっています。
聖書は、神が人類に与えてくださった特別の書物で、これによって神が私たちに神の道を明らかにし、
「救いの道」を示してくださいました。従って、聖書は、誤りのない神のことばであり、
信仰と生活の唯一絶対の権威として私たちの生活の基盤となっています。
聖書を教会で学び、クリスチャンは、日々の生活で聖書を読むことで神のことばに従った習慣を身につけるよう努めています。
さまざまな人によって、翻訳がなされておりますが、恋が窪キリスト教会では、新改訳聖書を使用しております。
Q
:聖書はなぜ読む必要があるのでしょうか？
A
:この世には様々なガイドブックがあり、たとえばコンピュータのマニュアルを読むと、
コンピュータについての知識や操作方法を習得することが出来ます。
同様に、神が人間に与えてくださったガイドブックが聖書です。
私たちは、聖書を通して神様について知ることができ、不幸はなぜ存在し、
そのような場合に遭遇したときにどのように対処すればいいかも知ることができます。
また、神に祝福された生活の規範となります。
旧約聖書は、神が選ばれた神の民の歴史が土台となっています。
その中には、神の力、愛、祝福などが明らかにされ、さらに、人間の苦しみの原因が示されています。
新約聖書は、神が使わされた救い主イエス・キリストの教えが記され、
人間の罪からの救いの道が主イエス・キリストの十字架と復活によって
成し遂げられたという福音（よきおとずれ）が示されています。
Q
:神と人間の関係、そして罪について教えてください。
A
:私たち人間は愛に富む神によって、神のかたちに似せられて人格あるものとして創造されました（創世記１）。
我々は動物とは違い、判断し、決断し、行動します。
また、神がきよいとするものをきよいとし、神が愛するものを愛するように創造されたのです。
それでは、神は何のために人間をお造りになったのでしょうか。
それは、神の計り知れない豊かな愛を受けるためであり、神との人格的な交わりを持つためです。
神は、人間が自らの意思をもって神を愛し従うことのしるしとして、
「善悪の知識の木からは取って食べてはならない」（創世記2.17）という基準を設けられました。
人間が神の戒めを選び取れば、神への愛のしるしとなり、すばらしい祝福の世界を味わうことができたのですが、
人間は、サタンに惑わされたために神の戒めを守らず、その木の実を食べてしまいました(創世記3:1-6)。
それ以来、人間に変化が起こりました。神のかたちを毀損したのです。
すなわち、神の計画した人間の歩むべき道から外れてしまったのです。
この状態を、聖書は「罪」と言い、そして、人間は罪人となってしまいました。
人間は、神との交わりを失い、不安な生活に陥ったのです。
心が汚れてしまったので、その行いは腐敗し、思いと言葉と行動の世界で醜くなり（マルコ7:20-23）、
愛を失った心は自己中心になり、人間はお互いに争うものとなり、
そして、サタンが人間の世界に支配の手を伸ばすようになりました。
人間は、苦しみと悩み、束縛と無秩序の中に、生きる目的を失いました。
人間の最後は、永遠のいのちではなく、死であり、永遠の滅びなのです。「罪からくる報酬は死です。」(ローマ6:23)
もともと神に造られた人間ですから、神を求める心があります。
しかし、まことの神を見失い、人間は、誤った神々を作り出すにいたりました（ローマ1:18-25）。
それが世界中に多くの宗教が存在する理由です。
Q
:神は罪人である人間を救うために何をされましたか？
A
:罪を犯した人間は、どんなに努力しても、鍛錬しても、修行を積んでも、神がよしと認める正しさを持つことが出来ず、
神の前では不完全な者で、まったく望みがありません。
神は、このような惨めな人間を深くあわれまれ、人間を救い出すご計画を立てられました。
神は、ご自分のひとり子イエス･キリストをこの世に遣わされました。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じるものが、
ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」(ヨハネ3:16)。
神の御子イエス･キリストは、私たちと同じ肉体をとってお生まれになり、人間と同じ歩みをされましたが、
まったく罪のないお方でした。
「私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。
罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会わされたのです。」(ヘブル4:15)
Q
:イエス･キリストによる人間の救いとはどのようにして全うされたのでしょうか？
A
:人間を救おうとする神の計画は、御子イエス･キリストを人間の身代わりにして罪の刑罰を下すことでした。
「神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです。」
(IIコリント5:21)イエス･キリストは、人々を教え、病をいやして喜びを与えられましたが、
最大の使命は私たちの罪の代わりとなって十字架上で神の刑罰を受け、私たちへの愛を示されました。
このイエス･キリストの十字架による救いは、全人類に提供されたたったひとつの救いの道です。
「この方以外には、だれによっても救いはありません。
世界中でこの御名のほかには、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです。」
(使途4:12) 時代を越えて、神の愛の救いの御手が伸ばされているのです。
Q
:我々は、神の救いにあずかるためにどうすればよいですか？
A
:神のすばらしい救いにあずかるには、第１に「悔い改め」、第２に「イエス･キリストを信じ、受け入れる」ことです。
悔い改めとは何でしょう。それは、方向転換です。
今までの自分の生活が罪深い生活であり、神の刑罰に服さねばならないことを覚え、神の前に自分の罪を告白し、
そして、神に従う決心をすることです(マルコ1:15)。
次に、イエス･キリストをあなたの救い主として受け入れることです。
イエス･キリストの十字架が自分のためであると信じ、自分の罪がイエス･キリストによってまったく許されたと信じることです。
そのあなたの信仰によって、すばらしいことが起こります。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られたものです。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(IIコリント5:17)
「わたしは、もはや決して彼らの罪と不法を思い出すことはしない。」(ヘブル10:17)と約束されています。
神は真実な方ですから、この約束をまったく信じきっていいのです(Iヨハネ1:9)。
Q
:パブテスマ（洗礼）とは何でしょう？
A
:イエス・キリストを信じた人々は教会でバプテスマ（洗礼）を受けます。これは救いのしるしです。
「それとも、あなたがたは知らないのですか。キリスト・イエスにつくバプテスマを受けた私たちはみな、
その死にあずかるバプテスマを受けたのではありませんか。
私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストともに葬られたのです。
それは、キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、
私たちも、いのちにあって新しい歩みをするためです。」(ローマ6:3-4)
私たちはバプテスマを受けることでキリストと１つになることにより、罪の中で死に、
そしてまた、新しいいのちへ生き返ったことになります。
こうして、主イエス･キリストによる救いが確かに自分のものであることを確信するのです。
Q
:クリスチャンになるすばらしさは何でしょうか？
A
:クリスチャンは、罪赦され、神の愛のご支配の中に入れられています。
「神は、私たちを暗闇の圧制から救い出して、愛する御子の支配の中に移してくださいました」(コロサイ1:13)と記されています。
神の愛の支配にあるということは、神が全生涯を責任をもって導いてくださるというすばらしい約束なのです(ローマ8:28)。
また、神の導きによって、私たちは正しい生活へと導かれていきます。
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